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トリコモナスの気になる症状と治療薬

2019年10月21日
患者と話している医者

トリコモナス症も日本で感染者が多い性病のひとつですが、男性と女性で異なった症状が出るので気づきにくい場合が多いです。トリコモナス原虫と呼ばれる原生生物が生殖器に寄生することで、炎症を発症します。性行為によって人から人に伝染し、男性・女性の性器や女性の尿道に棲みつきます。咽頭部には感染しないので、オーラルセックスではうつることはありません。

男性に感染して発症をする場合は症状が出にくいため、感染に気づかずに女性との性交渉によってうつして伝染をさせてしまうケースが多いです。男性の場合は病原体が前立腺などに寄生して前立腺炎を起こすことが多いのですが、尿道に感染すると排尿時の違和感や尿道分泌物が出てくる場合があります。前立腺炎を起こしても気付きにくく、気づかずに女性との間でピンポン感染を起こしてしまうケースも少なくありません。

女性がトリコモナスに感染すると膣炎や子宮頸管炎を発症して、臭いのするおりものが出ます。ほかにも膣の強い痒みや灼熱感などの自覚症状が出る場合が多いので、女性の方が気づきやすい病気といえます。女性の場合は、臭いの強いおりものが出たらトリコモナス症が強く疑われます。

トリコモナスに感染をしたら、薬を服用して治療を行う必要があります。トリコモナス症の治療薬はフラジールという飲み薬で、この薬の有効成分はメトロニダゾールという抗菌薬です。メトロニダゾールはトリコモナス原虫のほかに、胃潰瘍を引き起こすヘリコバクター・ピロリ感染症の除菌にも使用されます。フラジール(250mg錠)の服用方法ですが、治療期間(10日間)にわたり毎日1回1錠を1日あたり2回服用します。

薬の添付文書によると、フラジールの主な副作用には胃腸障害のほかに、頭痛・めまい・しびれ感などが挙げられています。薬を服用している間に飲酒をすると、嘔吐・顔面紅潮・悪心などの症状が出る恐れがあります。このため服用期間中と治療が完了した後の10日間は、飲酒は禁止です。

妊娠中の女性がフラジールを服用して治療を行うと、薬の有効成分が胎児に移行する恐れがあります。母乳にも薬の成分が排出されるので、妊娠中や授乳中の患者はフラジールを服用することができません。このため、妊婦の場合は腟錠(坐薬)のみを使用して治療が行われます。女性の患者で飲み薬だけで完治させることができない場合には、膣錠と内服薬を併用して治療を行う必要があります。

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